惜別・寝台特急「北斗星」
春のダイヤ改正で、とうとう臨時列車となった「北斗星」。そして今月、いよいよラストランを迎えます。思い返せば15年前、初めて札幌から北斗星に乗った日。ちょっと複雑な心境の中で、1人個室の中で上野を目指したあの列車も、もうなくなってしまうのですね。
ブルートレインがその後衰退の一途を辿る中、私の中では「北斗星だけは大丈夫」という思いがありました。カシオペアと並んで、きっと永く走り続けてくれるだろうと思っていたわけですが、現実は厳しいですね。あれから友人ともデュエットに乗ったり、「あけぼの」B寝台など、ブルートレインには何度かお世話になりました。
気が付けば夜行列車は一つ、また一つと姿を消し、夜行バスが闊歩する時代になりました。
それでも何らかの形で、長距離列車の良さが、またいずれ見直される時代が来るのではないかな・・・と一方で期待しています。
ちょうどこの8月、岡山の友人へ会いに行く際に、道中上野駅で、北斗星を見送ってきました。今回から2回に分けて、簡単ではありますが撮影した画像をまとめてみたいと思います。なおホームが大賑わいだったので、正面からは撮影していません。
使いこまれたプレート。所々の塗装の痛みも、流れ星のように見えます
尾久方から導かれるように、ソロソロと推進で入線する「北斗星」
牽引する機関車は変わっても、客車は最後の最後まで走り続けます
15:35に上野駅に無事入線。16:20の発車まで、しばしの休息です。
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